yukattiの日記@guide-g RSSフィード

2004-08-03

[][] d:keyword:はてなダイアリーガイドを作ることについて  [d:keyword:はてなダイアリーガイド]を作ることについて - yukattiの日記@guide-g を含むブックマーク

確かに。ぽぽなさん(id:popona)のような視点からのはっきりしたご意見はなかったこともあり、その角度や焦点からの議論はなかったですね~。/「「有志が作ってくれる」などとやさしいことは言ってられないと思うのです。スタッフががんばるか、準スタッフ的な権利(と義務と報酬)を設けるか~」が焦点の分かれ目・考え方の違いのポイントだと思うのでちょっと書かせてもらいます。id:popona:20040802#c

私が気になっているのは、これがボランティアベースに乗らなくなってきたときのことです。はてなの良き文化は永久に不滅だというのなら、いらぬ心配かもしれません。でも、このところのリニューアルや、いくつかのダイアリー、人力検索の状況を見ていると、このまま続けられるのか疑問に思うところもあるわけで。ユーザが増えたことによる対応もあるでしょうし、はてな設立当初からずっと利用してきたようなユーザが現状に居座りにくくなったりもするでしょう。はてなの状況とは全く関係なく、本業のほうが忙しくなってきて、いつまでもはてなにかまってられない人だって出てくるでしょう。

そうなった時には、「有志が作ってくれる」などとやさしいことは言ってられないと思うのです。スタッフががんばるか、準スタッフ的な権利(と義務と報酬)を設けるか、具体的なかたちはわかりませんし、先述したように考える必要もないことかもしれません。

ぽぽなだいあり@ガイド8/2「編集人について」より

この箇所をちょっとアレンジしてみますね。わたしは(また、id:sugioさんはじめガイドづくりのスタートから関わっている人たちもたぶん同じように考えていると思っているんですが)、「はてなダイアリーのヘルプが簡略すぎる、マニュアル的な資料がはてな内で分散している(ガイド発足当時の2003年夏は今のようにはてなダイアリー日記に告知が集中しておらず、いわしにもダイアリーの機能についての告知等が書かれていたりしたこともあったりなど今よりもっと分散していました)、初心者向けの解説が公式にない」等々を見て

「「スタッフが作ってくれる」などとやさしいことは言ってられないと思うのです。だから自分たちで自分たちユーザーのための使い方ガイドを作成することにしました」

という発想でガイドづくりを始めています。ですから、元々の発想としては、ガイドづくりを「はてなのためのボランティア」とか、誰かのためのボランティアというものから始めているのではありません。結果としてそうなっているにしても。また誰かの役に立つようにもちろん作っていますが、はてなのためでもなくて、自分たちユーザーのためです。ガイドづくりとは自分たちや自分たちに続くユーザーがよりはてなダイアリーを使いやすいようにという発想で始めた「ユーザーである自分たち自身のための自助努力」です。そして結局「ヘルプが詳しくない」「使い方がわからない」とスタッフに言っていてもらちがあかないので、自分たちで調べて、自分たちで作ろうという志を立ててガイドづくり(その他d:keyword:はてなダイアリーTipsd:keyword:はてなダイアリーFAQ等のまとめ)を始めた、ということなんです。そういう「有志」なんじゃないかと思っています。

また一方で、はてなダイアリーをツールとしてとらえ、無料ツールとして提供してもらってそれを享受する利用者として、「はてなダイアリーガイド」等ユーザー自身による使い方ガイドを作るという気持ちもありました。優れたツールの使い方を利用者としてあれこれまとめていくのは楽しい作業です。開発者への相互互助的なギブアンドテイク、開発者と利用者のフィードバック、利用者同士の相互互助的なギブアンドテイク。お互い自分のできる範囲で分かること・できることをしあって助け合ったり、自分の提供できるお役立ち知識を出し合って情報共有することでお互いの知識レベルがあがり、より高いレベルでツールを使いこなせていくようになるのではないかという期待です。これらのような発想や期待からd:keyword:教えてはてなダイアリーの原案もまた考えました。

  • 参照
    • 技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ 「問題の解決」から「情報の共有」に至るために(結城浩氏) http://www.hyuki.com/writing/techask.html

ですので、はてなオフィシャルのヘルプづくり・ガイドづくりを手伝うようなボランティアとしての有志ではないのだ……という理解でわたしはやってきました。わたしは、はてな側からの視点でオフィシャルのヘルプやガイドを作っているつもりはありません。あくまで、ユーザー視点で自分たちの自助努力としてのガイドを作りたいし、実際ガイドとはユーザー視点のユーザーによるユーザーのための使い方ガイド・ヘルプやFAQなんです。

なおオフィシャルではないとはいえ、ガイドやFAQ等は内容的には、はてなダイアリーに詳しいユーザー複数人のチェックが入る形になっていますから、間違った内容はほとんどない状態を保てています。

つまりガイドづくりとは、いずれも「相互互助」「ギブアンドテイク」といった、従来からの良きインターネット文化に根ざした、ユーザーの自発的行動であるのではないかと思っています*1

ヘルプのこと自体のことで言えば、わたしも、本来はスタッフがすべてをやってくれていたら、と思っています。スタッフがあらかじめ詳しいはてなダイアリーのヘルプなり、はてな本のようなマニュアル的ガイドを準備して下さっていれば、現在のような有志によるガイドづくりは必要なかったと思います。が、最近のユーザーの多くは、わたしたちが「スタッフが作ってくれない」から自分たちで立ち上がったようには、「有志が作ってくれない」なら「自分が作ろう」(もしくは手伝おう、手助けしよう、役に立つ指摘をして参考にしてもらおう)というふうにはだんだんならなくなってきているようです。ただ「使う人」という立場からのガイドに対する不満なり、苦情なり言うだけ。作る人と使う人の分離が進んで、同じユーザーとして自分も同じガイドづくりという立場に入れ替わりうるという発想・自助や相互互助的な活動であるという理解が無くなってきている。この点で、何か大きな変化が起こっているような気がしてるんですね。「有志」が作ってくれないことを指摘したり文句を言ったりするのではなく、それがどうしても欲しいものであれば「自分たちが作る」(もしくは誰かに作ってもらえるよう努力する)という発想はやはりもう無理なのでしょうか。「スタッフががんば」って下さるのが一番ですが、それが無理なんだから自分たちでなんとかしよう、というふうにはもう無理で、同じユーザーが作ったものもあまり信頼が置けない、だからあくまでヘルプやガイドは「スタッフががんばるか、準スタッフ的な権利(と義務と報酬)を設けるか」ということしかコトが進まないのでしょうか。

正直、ガイドづくり等に関わっているユーザーは圧倒的に人員不足です。ガイドづくりに携わったユーザーは十数人、アクティブに活動している人はガイドづくりだけでなく「教えてはてなダイアリー」回答者も含めても数名でしょう。今では何万人もユーザーが居るのに。ガイドづくりをはじめた2003年夏はダイアリーユーザーはまだ二千人もいなかったころではなかったですか? 少なくともとりあえず、まだ数千人の時代でした。

ここしばらく、ガイドづくり等について(特に執筆者や編集人など作業メンバーが集まらないことについて)「どうしたらいいのかな」「どうかえていけばいいのかな」といったことをときどきid:sugioさんと話し合ったりしています。ぽぽなさんの提案はその点まさにつくもので参考になりました。いずれ機会を見つけてガイドやヘルプのことを、d:id:jkondoさんをはじめとするはてなスタッフのみなさんとも相談させていただけたらとは、思っています。

*1:それゆえ、ガイドづくりそのものをもってして「はてな独自の良さ」といってしまうのは個人的にはちょっと違うかなという印象です。こういうユーザーの自発的行動、相互互助・ギブアンドテイク的行動をとれること、またそれらを肯定的に受け入れてくれることは「はてなの良さ」(スタッフ、ユーザーとも)でしょうが